障害者雇用で働いてみた

障害者雇用というには政府の障害者の雇用の促進等に関する法律によって、雇用が義務付けられてる(ざっくりいうと)かわりに雇用すると補助金は出すけど、足りなかったら罰金を科すというものです。

障害者手帳があると、この雇用形態で務めることができるのです。

 

これも良いことと悪いことが極端なのですが、ちょうど国家公務員の臨時雇用があったので応募して採用されましたのでその感想を記しております。

 

障害者雇用で良かったこと

・残業を免除される

これは有難くて、すごい繁忙期でもしれっと帰宅できます。

最初は心苦しく感じましたが、低賃金非正規なので当たり前と言えば当たり前なことですが、長時間労働など出来る体調にないのでマイペースで働くことが出来ました。

・電話を免除された

内線は仕方ないにしろ、カスハラなどの対応から免除されました。

話の通じない悪意のある相手は正直相当消耗します。 これを外してもらえたのは実に有難いことでした。

障害者雇用で困ったこと

・賃金が超絶少ないのです。 週40時間フルタイムでも手取り15万円くらい。

GWなど祝日が多いと14万円台です。

公務員ですから基本的に副業は出来ません。 お昼の外食など絶対無理で、お弁当を持参していました。(おにぎり2個だけ)

日中も缶コーヒーすら買う気が起きなくて、コンビニなどで買い物など出来なくなりました。

同僚が楽しそうに昼食を選ぶ中、オフィスでひとり惨めな思いをしましたね。

要は貧乏になるということです。

 

障害者手帳取得のこと

正式には、

精神障害者保健福祉手帳

と呼ぶそうです。

 

私は2級を取得しました。

大体の方は同じように思うと思いますが、それは抵抗がありました。

自分が障害者であるという証明書の発行なんですね。

家族などに相談しても予想通り反対されましたが、働きながらでも配慮を得る根拠になるのでこれは欲しかったのです。

で、かかりつけの精神科医にお願いして診断書をいただきました。

お医者さんによるともうのですが、事情を話すと快く書いてくれました。

障害福祉窓口」で相談されると手続は大抵丁寧に教えてくれます。

審査を経て1月程度で手帳は発行されます。

 

さて、手帳を手にしたあとの感想ですが「黙っていれば誰にもわからない」

ということは事実でした。

 

①手帳を持つメリットについて

これは市町村によっても、等級や収入によってもかなり差があるのは事実ですが自分が受けているメリットについて記しておきます。

・医療費の補助がある

 わたしの場合は、医療費の助成(支払額の上限)があり、とても助かっています。

 1月の自己負担額は数百円であとは補助があり、県外であっても事後申請すれば、の

 ちに返金される仕組みです。

・公共交通機関等さまざまな割引がある

 shogaisha-techo.com

特にバス、船舶などの割引は半額が多くて助けられています。

精神疾患を持つと出歩くことはあまり無くなると思いますが、もとに戻るためにリハビリとして有難く利用させていただいています。

・節税になる

 

www.nta.go.jp

収入は精神疾患を持つと激減することが多く、これにも助けられます。

ただ、年末調整に障害者と書かざるを得ず会社には、ばれてしまいます。

自分はオープン就労にしましたが、困る方は確定申告をする手もあるとか。(これは未確認です)

・就労する際に配慮の根拠となる

自分で言うのもなんですが、表向きではあります。

はい。表向きですから過度な期待は禁物ですね。 運転だけは止めてもらいました。

障害者雇用を利用できる

求職中は通常と違う就活ができます。 大手企業なども採用をしているところがあります。

無理なく働くならこれかと実感しました。

②手帳を持つデメリットについて

・手帳所持をオープンにするか否か

オープンにしなければデメリットなどないに等しいと言えます。

オープンにすることで社会的弱者である根拠となります。 だだ、人は弱者に対して本当に寄り添うことができるのか。

と、いうことです。

これは「はい」ともいえるし「いいえ」ともいえます。

要は相手によりけりと言うことです。

心無い言葉に傷つくこともあるかもしれません。 それは割り切ることが必要と感じました。

後天的に精神障害手帳持ちになってからの生き方

かれこれ5年前に障害者手帳を取得しました。

精神障害手帳2級です。

健常者として30年同じ会社に勤めましたが、PTSDを患い、うつ病を併発し退職、障害年金受給、障害者雇用と社会のレールから脱線してしまいました。

 

しかし、そんなどん底から見える弱者なりの社会の見え方、収入の確保の方法などただでは転ばない生き方を記してゆきたいと考えています。

 

どうぞよろしくお願いいたします。